何かし始めるとそれだけしか見えなくなって、ほかのことに切り替えができなくなる人っているよね。
それが悪いっていうわけじゃないけれど、時々困ることも起きるらしい。
本を読んでいるうちに熱中して、人と会う約束の時間を忘れちゃったりしたら約束の相手の人は迷惑だよね。
何か考え事をしていて降りる駅を忘れて電車を乗り過ごしちゃう、っていうのはマコトもよくやってるみたい。「おっといけない」と気がついて反対の電車に飛び乗ると今度は違う路線の電車で、またまた乗り換えると各駅停車に乗らなきゃいけなかったのに急行で…
もう乗れば乗るほど目的地から遠くなる、みたいな。
何か、ひとつのことに取り組む時に他のことに気を散らさない、というのは悪いことじゃないよね。
困るのは、ある時刻になったら切り替えて別のことをしなくちゃいけなかったり、周りのことも気をつけていないといけないのに上手くできないという時。
ボクもエレノワの宿題をしている時に考えが考えを生んで、どんどん横道にそれて、妄想がふくらんで、妄想が暴走し始めて止まらなくなることがよくある。
そんな時、エレノワが「もしもーしっ」と大きい声で叫んで暴走を止めてくれるんだけど、ひどい時にはそれでも気が付かないから最後にはバシっとボクの頭をフリッパーで叩いて気づかせてくれる。
うん、ボクもかなり「下手」な方かもしれない。
さて、と。
切り替え下手なら、いっそ切り替えないというのはダメかな?
それが無理ならせめて切り替える回数を減らす。
あれやこれや、ごちゃごちゃ取り組むんじゃなくて、大きなかたまりでババッっと片付ける。
そうすれば切り替えなくちゃいけない回数は減るよね。
それでもダメなら、切り替え練習っていうのもアリ。
右前方10メートルにイカ2匹、おっ今度は左斜め後方やや下に大量のイワシの群れ、ってね。
ぱぱっと目の付け所を動かしていく練習をするんだ。もちろん、海に入ったらこんな練習してられないから、陸の上で昼寝の前に、ね。
あと「全方位警戒モード」の練習っていうのもあるよ。
パパっ、パパっといろんな方向に切り替えたら、今度はどこにも特別な気持ちを向けずにぼやーっと全体を見る練習をする。ぼやーーーっとしてそのまま目をつぶると眠くなってくるから昼寝前にはちょうどいいんだ。
こんなふうにいろんなモードの目の付け所練習をすると、切り替えが少しは上手になると思うよ。
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