タダモノじゃない人

投稿者: | 2016年9月5日

ボクのニンゲン観察物語は、ほとんど「なんだかなー」なヒトの話だけど、これは正真正銘「おみごと!」というヒトのお話。ただ、残念なことにボクは直接見たことがないヒトなのでマコトが聞かせてくれた話の受け売り。

一人目は、世界中知らない人がいないくらい有名な京都のある会社の社長さん。マコトは、そのころはまだ若かったけど、勤めていた会社がその京都の会社と契約することになって、自分の会社の社長さんと社長さん同士のご挨拶みたいなのに一緒に行ったんだって。それはとても大事な契約だったんだけど、通された社長応接室に出てきた京都の会社の社長さんが開口一番言った言葉、

「×××なったね×××ちゃん」

もう、この一言で「勝負あった」って思ったんだって。
そりゃそうだよね。「〜ちゃん」呼ばわりだものね。
もう30年経つけど、まだ実名は書けないとのこと。

もう一人は、元裁判官でその時は弁護士をしていた人の話。
仕事を頼みに言って、そういう面会は1時間かせいぜい2時間くらいが普通なのに、午後からの面会が夜まで続き、そのまま缶コーヒー1本で夜中まで続いたんだって。もう面会ではなくて、作業になっちゃったんだね。「勝ち目が見えてきて、それを忘れないうちに考えをまとめたかったんじゃないかな」ってマコトが言っていた。すごい集中力。

こういう人たちは、絶対にマネすることなんかできやしないよね。
そういう時には「とにかく良く見る」のがいいんじゃないかな。
マネできなくても、考え方や行動の組み立て方が理解できたら、全部じゃなくてもどこか一つだけでも何かの時に役に立つかもしれない。

社長さんの言葉選びのうまさ、弁護士さんの集中力、マネできなくても、どんな組み立てだったかはきちんと覚えておくのがいいと思う。

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